日本の伝統行事でこころをはぐくむ

ご覧いただきありがとうございます。
日本文化は生活文化でもあります。
日本の地形、地域により風習が
ちがい一概には言えませんが、
私が住んでいる関東中心でお伝えしています。
和文化が花育とも密接な関係でもあります。
*亡くなった方へお花を手向ける
*神への捧げものとしても
環境に花を飾ることはまだ余裕がない
時代でした。
もちろん見てきれいだなぁ~と
感じる心はあったかもしれませんが
生きることで必死な時代には
限られた方しか愛でることはできませんでした。
その中でも草木と生活文化は
深い関係があります。
お正月の松は一年中、常緑樹で
高木であるので神様がそこに
降りると考えられていました。
変わることなく緑が続くことで
常はのいにち=不老長寿
と、考えてきましたよ。
また五節句も人と草木と深くかかわりを
もち生活文化として伝統をつないでいます。
今月の五節句のひとつ・・・
1月7日はご節句の中のひとつ
「人日(じんじつ)」になります。
人を大切にするお節句ね。
 ご節句は奇数の数字が重なると
書きましたが、1月1日お正月は別格の扱いで
1月7日にお供えをして神に五穀豊穣と
平安や健康を祈願します。
五節句はすべて五穀豊穣、平安、健康の
祈願をします。
日本の風土が生まれる五穀豊穣。
今の若い世代の方はあまり知らない言葉・・
ここは次世代に伝えたいです。
自分たち中心の考えではなく
本質をお伝えすることは日本人として
知っておいてほしいです。
{4E667152-15D3-4FE9-85B0-B568C05B82A1}
七草がゆを食べるのは有名ですよね。
お正月に豪華な食事に疲れた胃を
休めたり寒い大地から出る七草の
強い生命力から英気を頂き邪気払いと
無病息災で1年過ごせるようにの意味がありますね。
ここはとても大切な花育の部分です。
きれいな花のみをみて感じるのではなく
花・草木からの姿、命を感じることが
花育です。
{6B52BBA7-64DA-45C9-8F36-61B0EDA11DA7}
七草
芹(せり)薺(なずな)御形(ごぎょう)
繁縷(はこべら)菘(すずな)仏の座(ほとけのざ)
蘿蔔(すずしろ)
意味と効果
芹(せり)

「競りに勝つ」
解熱、整腸、利尿作用、血圧降下

薺(なずな)

「撫でて汚れを除く」
解毒、利尿作用

御形(ごぎょう)

「仏体」
咳、のどの痛みを和らげる

繁縷(はこべら)
「反映がはびこる」
腹痛、胃炎、歯槽膿漏
菘(すずな)

「神を呼ぶ鈴」
整腸、消化作用、しもやけそばかすにも効果

仏の座(ほとけのざ)
「仏の安座」
食欲増進、歯痛
蘿蔔(すずしろ)
「汚れのない清白」
風邪予防と美肌
薬草代わりにもなっています。
1月11日は鏡開き

鏡開きは、お正月に神様、仏様に供えていた
鏡餅を下げそれを食べるという風習です。
{64158609-3A86-4778-90B4-8D45B342C327}
神様に供えた食べ物には力が備わると考えられ
神様や仏様に感謝しながら食べることによって
無病息災を祈願します。
鏡餅を包丁で切るのは切腹を連想させるので
鏡餅は木槌で開くことが縁起が
良いとされています。
{C8F3D0A4-D7D8-41BA-B411-753063D3A662}
鏡開きは一般的に“松の内〟の後に行います。
関東では1月7日が「松の内」になります。
神様に感謝し無病息災と平安を
願うこころを育て日本文化。
花育もこころを育てます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。